地盤調査の種類と費用相場・調査期間を解説

公開日: 2026/03/15
地盤調査の種類

住宅やビルを建てる際、地盤の強度や状態を把握するために事前の地盤調査が欠かせません。構造計算を正確に行うためにも地盤の確認は重要で、新築や建て替え時には必ず実施されます。本記事では地盤調査の種類ごとの費用相場や調査期間などを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

地盤調査の種類ごとの費用相場と調査期間

地盤調査にかかる費用や期間は、採用する調査方法によって大きく異なります。地盤調査は大きく分けて、現地調査・資料調査・周辺調査の3つに分類されますが、住宅建築では主に現地調査が行われます。現地調査には代表的な方法として、SWS試験・SDS試験・ボーリング調査・表面波探査法の4種類があります。

SWS試験

まず、スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)は、一般的な一戸建て住宅でもっとも多く利用されている調査方法です。鉄のロッド先端にスクリューポイントを取り付け、おもりの荷重と回転数によって地盤の強度を測定します。

敷地の四隅と中央の5点で調査することが多く、費用は8万円前後、調査時間は数時間と比較的短く、コストと効率のバランスに優れています。

SDS試験

次に、スクリュードライバーサウンディング試験(SDS試験)は、SWS試験を発展させた高精度な調査方法です。従来は音や感覚で土質を判断していましたが、SDS試験ではそれに加えてトルク値や地形条件、周辺データなどを組み合わせることで、土質の推定精度を高めています。

地盤の強さをより正確に把握できるため、不要な地盤改良工事の削減や事故防止につながります。費用相場は8万〜10万円、調査期間は数時間程度です。

ボーリング調査

ボーリング調査(標準貫入試験)は、地面に穴を掘り、一定条件でのハンマーの打撃回数によって地盤の強度を測定する方法です。マンションや地下付き建物など、支持層を正確に把握する必要がある建築物で多く採用されています。

信頼性の高いデータが得られる反面、費用は20万〜30万円程度と高く、調査期間も2〜3日かかります。

表面波探査法

最後に表面波探査法は、地表に振動を与え、その伝わる速度から地盤の強度を測定する方法です。短時間で調査でき、費用は8万円前後ですが、測定条件や地中状況によって結果が左右されやすい点には注意が必要です。

地盤調査はいつ行う?

地盤調査は、主に新築の注文住宅を建てる場合や中古住宅を解体して建て替える場合に実施され、これから建設を予定している場所の地盤状態を事前に確認することが目的です。

調査によって、建物の重さや地震の揺れに耐えられる地盤かどうかを把握し、希望する住宅が安全に建てられるかを判断します。建売住宅の場合は、販売前にすでに地盤調査が行われているケースが多く、購入を検討する際には地盤調査報告書を確認しておくと安心です。

また、中古物件を購入する場合でも、売主が過去に実施した地盤調査の報告書を保管していれば、内容を確認できることがあります。こうした資料を事前にチェックすることで、地盤のリスクや将来的な補強工事の必要性を把握しやすくなり、納得のいく住宅選びにつながるでしょう。

地盤調査を行う業者の選び方

地盤調査を依頼する際は、調査結果がその後の地盤改良工事や基礎仕様の見直しに大きく影響するため、業者選びを慎重に行うことが大切です。調査の精度が低いと必要以上の補強工事が発生したり、反対にリスクを見落としてしまう危険性もあります。そのため、充分な知識と経験、専門性を備えた業者に依頼することが安心につながります。

また、単に調査技術が高いかどうかだけでなく、万が一のトラブルを想定した体制が整っているかも重要な判断ポイントです。建築後に調査不備が発覚した場合の補償内容や、事故発生時の対応体制についても事前に確認しておくとよいでしょう。

地盤調査報告書で確認するべきこと

地盤調査を行うと、調査結果をまとめた地盤調査報告書が発行されます。最終的な判断は専門家に委ねることになりますが、土地の所有者として、報告書の内容をある程度理解しておくことは安心につながります。

地盤調査報告書を読む際には、どのような点が調べられているのかを把握しておくことが大切です。地盤調査では、土地が自然地形か盛土や埋立地といった人工的な地形かを示す地形区分をはじめ、造成履歴や擁壁の有無などから不同沈下のリスクを確認します。

また、建物を支えるために必要な地盤の強度や支持力、さらに土質や土層、地下水位、液状化の危険性など、地震に対する強さについても調べられます。ただし、これらの調査内容の詳細さは、選択した調査方法によって異なるので注意しましょう。

報告書でとくに気になるポイントとしては、地盤改良工事が必要かどうかという点が挙げられます。SWS試験の報告書では「自沈層」の有無がひとつの目安になります。自沈層とは、重りを載せただけでロッドが沈むほど柔らかい地層のことです。

報告書の貫入状態欄に「ストン」「スルスル」といった記載がある場合は、自沈層の存在を示しており、地盤改良が必要となる可能性が高いと考えられます。ただし、最終的な判断は複数の要素を踏まえて専門家に確認することが重要です。

まとめ

住宅やビルの安全性を支えるうえで、地盤調査は欠かせない重要な工程です。地盤の状態を正しく把握することで、建物の構造計算や基礎設計が適切に行われ、将来的な地盤沈下や不同沈下といったリスクの軽減につながります。本記事では、一般住宅で多く採用されるSWS試験をはじめ、より高精度なSDS試験、信頼性の高いボーリング調査、短時間で実施できる表面波探査法まで、それぞれの特徴や費用相場、調査期間を分かりやすく解説しました。地盤調査を行うタイミングや、建売住宅・中古物件を検討する際の確認ポイント、信頼できる業者選びの重要性を把握することが大切です。さらに、地盤調査報告書の見方や注意すべき項目を理解することで、調査結果をより有効に活用できるようになります。

【東京】おすすめの地盤調査会社比較

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サービス名ビイック株式会社地盤ネット株式会社サムシングトラバースジャパンホームシールド株式会社ジオテック株式会社報国エンジニアリング株式会社
特徴他社地盤改良工事よりも地盤改良工事判定が少なくなる。住宅地盤の調査から解析・対策・補償までの一貫サービスを提供し、不適切な工事を未然に防いで建築主の安心を実現。生活者の不利益解消”という正義を貫き、安心で豊かな暮らしの創造を目指している。測量・設計・地盤調査・地盤改良・擁壁のパイオニア。「ひとつひとつの地盤に、最適解を」この想いのもと、調査から品質保証まで、地盤にまつわるそれぞれの領域で独自のノウハウを発揮している。報告書に調査ポイントの高低差レベルを記載することで、地層の傾斜が正確に把握でき、設計段階で切土盛土の想定を容易にしている。地質調査をはじめ、水質調査、地盤改良工事、土壌汚染調査、建造物の基礎補強工事など、さまざまなニーズに対応できる体制を確立。
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